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【日南民商】4月からの増税 また自腹切り!?

「なんだ、安くないんだ」。 先日、タイヨーで買い物をした湯浅K子さん(吾田支部)は、レジを通したドリンクの値段を見てガッカリ。安いと思って飛びついたのは「税抜き」の表示の商品だったというわけです。
「税込み」から「税抜き」に表示価格が替われば、消費税分が引き下がり、思わず消費意欲をかき立てられたりします。
20140310_nichina02.gif 消費税の増税中止を求める世論が根強くある一方で、早くも、4月1日からの増税を見据えた動きが出始めました。 

 法律では、小売店の店頭価格は原則、「税込み」の総額を表示することを義務づけています。タイヨーのように「税抜き」に切り替えることができるのは、政府が来年10月の8%から10%への再引き上げをにらんで、特例を認めているからです。

  こうなると、4月からの価格表示の方法は、①本体価格のみで「100円(税抜き)」②本体価格と総額の併記「100円(税込み108円)」③総額のみ「108円(税込み)」と、3種類に分かれそうです。

 今回も消費税増税の価格転嫁で対応が別れそうです。

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ラーメン店の福田さん(吾田支部)は、消費税ができた当初は増税せず、税率が3%から5%になった17年前に値段を上げたら、お客がいっぺんに離れた。今でもそれがトラウマになっていると言います。「あれ以来値上げしていない。仕入が上がっているし、怖いけど4月は上げたい...」。同じく仕入材料の値上げに泣いているという居酒屋の竹井さん(油津支部)も、「この機会に上げさせて貰うほかない」と控え目に話します。麺の卸売業の国貞さん(油津支部)は「上げたいのは山々だが、同業者の出方が気になりまだ決めてない」と悩んでいます。

 中小業者はいつも、消費税に振り回され泣かされます。お客さんから消費税をもらい、記帳し、申告納税します。手間も事務も大変な上に、貰えていない消費税は自腹を切っての納税です。税率が変わる度に、レジも会計ソフトも変更を迫られ、商売をつぶす酷税になっています。